さて。
僕は、この何年か、正確に言えば2005年の4月から、日常の筆記用具として万年筆を愛用していて。
もともとコレクター趣味があるからね、万年筆関連のグッズもいろいろ増えたりしてきていて。あ、万年筆関連グッズっていうのは、万年筆それ自体と、ボトルに入ったインク、そして、万年筆で書くためのノートや原稿用紙などの紙のことを指すのだけれど。
そうやって、いろいろな種類のペンやらインクやら紙やらを使っていると、これがなかなか、相性っていうのかな、この紙に適したペンやインク、適さないペンやインクなんてもの出てきたりして。
グッズの種類が増えてくると、経験則で培った記憶が朧になってきて、どのペンはどのインクが入っていて、どの紙に使うべきか、使わざるべきかが曖昧になってきたりして。結構困ることがあるんだよね。
だから、紙と万年筆とインク、って題したこのシリーズでは、グッズの相性とか、僕にしか価値のない好き嫌いやら蘊蓄やらを、気が向いたときに書いていこうと思っています。
まず、最初はね。僕がとっても困っていることのために、状況を整理するところからはじめるよ。
僕は、仕事のメモにモレスキンのノートと、伊東屋のリーガルパッドを使っていてね。どちらもお気に入りなのだけれど。ところが、モレスキンのノートは、結構なわがままものなんだよね。万年筆のインクを選ぶんだ。
相性の良いインクを使えば、それはそれは良い感じで書けるのだけれども、相性の悪いやつだと、紙の裏側にインクが滲み出て、とても両面では使えない。ひどいときには次の紙まで写ってしまったりして。鹿も、その相性の良くないインクが、決して少なくないんだよね。
はっきり言って、インクを選ぶノート。
でも、書き味と、大きさと、使い心地が良いんだよね。
ということで、シリーズ第一回目は、モレスキンに合うインクを、探します。
もちろん、別に僕は雑誌社でもないしボランティア精神もないので、探すといっても、手持ちのインクでモレスキンに合うのはどれか、って書いてみるだけなのだけれどもね。
ちょっと数えてみたら、現在手持ちのボトルインクは、18種類。もちろん全部を平等に使っているなんてことはなくって、万年筆のおまけについてきたり、ちょっと使ってみてそれっきりになってしまっているやつもあるのだけれど、その18種類で、とりあえずモレスキンにいたずら書きしてみたよ。
もちろん、万年筆がそんなにある訳ではないから、ガラスペンで書いたのだけれども。それがこの写真。
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