相変わらず、年に3、4回くらい、東京のブリヂストン美術館に通っているのだけれども。
だからといって、絵に関して詳しいとか、いろんな絵を観たいと思っているか、っていうとそうでもなくってね。まあ、出張帰りとはいえ、自分の時間とお金を使っていくのだから、好きなのは間違いないのだろうけれど、ほかのいろんな美術館にもおんなじ様に出かけるか、っていったらそうではないものね。
なんなんだろう、ていう疑問の答えは、ものすごく単純でね。そこに、逢いたい絵があるから。
お気に入りの絵が、いついっても展示してあるっていうのは、常設展示が主なこういう私設の美術館のありがたさだよね。僕はいついっても、2枚の絵の前で大半の時間過ごすよ。
もう少し詳しくいうと、1枚の前で半分以上の時間を過ごして、もう1枚の前でそれ以外の時間の3分の1位を過ごして。後は歩いてみて回る、位かな。
何度もいっているけれど、最初の一枚はモネの2枚ある睡蓮の絵の1枚で、もう一つは、ザオ・ウーキーの青い絵。どっちも前にここで話題にしたこともあるよね。
つまりは何年も、何度も何度も、この2枚の絵に逢いにブリヂストンに通っている、っていうことになるんだね。
まあ、だから季節ごとの特集に、僕はあんまり興味がなくて。もちろんもうけものと思ったり、印象に残っているものもたくさんあるんだけどね。次来たときいなくなっちゃう絵だものね。モネやウーキーとはちょっと違うんだ。
なのだけれど、たまには常連さんではない絵に吸い寄せられてしまうこともあるんだよね。今回が、まさにそれ。
モネの、パステル画。
なあんだ、またモネか、っていわないでね。その通り、またもね、なのだけれども。
ボストンやシカゴでも、日本のどこの美術館に行ってもモネの絵はいっぱい飾ってあって。国立のモネ展なんてものにもいったから、絵に付随する情報には全く興味のない僕でも、モネの絵をそのキャリアの前半と後半に分けろ、って言われたらかなりの確率で正解することができると思うのだけれども。でも、モネの絵って、油絵だよね。ふつう。
それが、ね。今回は、パステル画。
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