多分、みんな知っているようで、本当は信じていないのだと思うのだけれども。
山下達郎って、本当にいるんだよ。
活きていて、動いて、唄ったりもする。
たぶん、この眼で見ないと信じられないんだと思うけれども、ね。
僕は、熱心な山下達郎ファン、という訳では全くなくて。
リアルタイムに聴いたアルバムは、On The Street Cornerの最初のやつだけで。それだってレンタルレコードをダビングしたカセットテープ。
だから、山下達郎のイメージといったら、どっちかって云うとオタクの総本山、なんだよね。だって、無伴奏のアカペラdoo wopアルバムを、一人で創ってんだからね。オタクだよね。
毎年聴く超ロングセラー、クリスマスイブのCM15秒だけでは、Popの権化、って分からないよね。竹内まりやのライブアルバムに、達郎がコーラスで入ってた曲があったから、歌は超絶上手い、って言うのは知ってたんだけどね。
歌謡曲とJazzしか聴かなかった学生時代には既に大御所扱いだったから、そこから接点が生まれるとはあんまり考えていなかったんだけど。
家人に、4枚組のベスト盤を借りてって頼まれて、そこから車の中でたまにかかるようになって。
今回の新しいアルバムのプロモーションでテレビにも(声だけ)でたりして、達郎について語る人たちの言葉を聞くことが多くなって。
でも、新しいアルバムはサブスクでは聴けないから、結局買っちゃったりして。そこにおまけでついていたライブ音源がすごかったりして。
そんなときに、ダメ元で抽選に応募してみたら、なんと当たっちゃったんだよね。神戸国際。
というわけで、達郎のライブ、初体験。
ホールのコンサートって、このごろ太田裕美とか高橋真梨子とか、薬師丸ひろ子とかにいっても、あんまり凝ったセットって見かけないし、それで全然気にならないから、山下さんもそうだとばっかり思っていたら、結構作り込んであるセット。ちょっとレトロなどこぞのダウンタウン。神戸国際の大きなステージだと少し横のスペースがあまってて、ああ、市民会館とか津々浦々廻る用のセットなんだ、ってなんか感激。
チケット転売防止のために、顔写真入りのIDとの照合があって入場に時間がかかる、とか脅されて早めに行ったけれど、ほとんど並ぶこともなくスムースに入場。だから灯のついていないセットをぼーっと見てたのだけれども。
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